公益社団法人 日本表面真空学会



会長からのご挨拶

公益社団法人 日本表面真空学会 会長 渡邉 聡

表面や界面、そして真空に関する科学技術は、私たちの生活のあらゆる側面に深く関わっています。例えば、情報通信技術、エネルギーの効率化や環境保護、医療技術の進歩、さらには宇宙開発まで、この分野の技術が支えています。また、物理、化学、電気、機械、生物など、幅広い分野が関わる学問領域でもあります。

本学会では、こうした多様な背景を持つ研究者や技術者が一堂に会し、国際会議や学術講演会、学会誌での情報発信を通じて意見を交換しています。また、各委員会や部会、地域の支部などで研究会や教育講座、セミナー、展示会を開催し、専門家の育成や技術の普及にも努めています。これらの活動を通じて、表面や真空に関する科学技術の進歩を促し、将来的には私たちの生活をより豊かにすることを目指しています。

このページをご覧いただいている皆様の中には、すでに表面や界面、真空技術の重要性をご存じの方もいらっしゃるでしょう。しかし、他の分野の研究者や技術者、そして一般の方々には、まだその価値が十分に認識されていない場合があると感じています。人類が直面する多くの課題—例えばエネルギー問題や環境問題、医療の進歩など—の解決には、表面や真空に関する科学技術が鍵を握る可能性があります。これを多くの方々に知っていただき、実際に課題解決に貢献することは、本学会の重要な使命です。これを達成するためには、学会内部だけでなく、学外のさまざまなセクターとも積極的に連携を深めていく必要があります。私は会長として、こうした方向性を改めて強く意識しています。

すでに本学会は、国外の学協会との連携を強化するための協定を締結するなど、活動を広げています。今後は、産業界や他の学協会、研究者・技術者との協力をさらに深めていくことが必要と考えています。本学会の会員の皆様には、これまで多大なご協力をいただき、心から感謝申し上げます。引き続き、本学会の発展と社会への貢献のために、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。

また、まだ本学会に参加されていない方々には、ぜひ学術講演会や国際会議、基礎講座などの活動にご参加いただきたいと思います。私たちの学会には、多様な分野の研究者や技術者が集まっており、皆様が直面している課題に対する解決のヒントが見つかるかもしれません。そして、皆様の課題が新たな研究や技術の発展につながる可能性もあります。共に明るい未来社会を築くために、皆様と共に歩んでいけることを楽しみにしています。



日本表面真空学会 事務局
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