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■ 2015年12月22日
会誌12月号オンライン版が公開されました.
12月号は特集『新しい粒子線をプローブとした表面研究手法の発展』をお送りします.
固体表面・界面では次元性,対称性の破れにより,バルク物質にはないユニークな物性が発現することが良く知られています.
また表面・界面は,化学反応性や触媒効果においても重要な場であり,電子,原子,イオンなど
様々な粒子線プローブを用いた多くの研究がこれまで行われてきました.
しかしここに来て近年,粒子線をプローブとする表面・界面解析研究手法に,新たな技術革新が相次いで起こっています.
例えば現在では,分子軸(表面に対する配向)やスピンをコントロールした分子線を用いることか可能となり,
これらの自由度と吸着確率や表面反応の間の相関が明らかになり始めました.また,表面・界面の研究手法としては
これまであまり馴染みの無かった陽電子を利用することにより,
電子線を用いた回折よりさらに最表面敏感な構造情報を得ることなどは比較的広く知られるようになりましたが,
最近ではさらに進んで陽電子衝撃脱離による新しい表面ダイナミクスの研究も始まっています.
本特集ではこうした新しい粒子線をプローブとする研究のトレンドに関して,
スピン,立体効果,振動状態など選別した分子ビームによる実験,陽電子刺激脱離の進展,スピン偏極手エネルギー電子顕微鏡,
さらに近年にわかに注目されてきたヘリウム顕微鏡などに関する話題をお届けします.
連載企画環境問題と表面科学
では千歳科学技術大学,下村政嗣氏による『環境問題と表面科学』を,
また談話室
海外研究体験記では,NTT物性科学基礎研究所,小川友以氏による『コーネル大学にて』をお送りします.
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■ 2015年12月1日
会誌11月号オンライン版が公開されました.
11月号は特集『水素の取り扱い方』をお送りします.
内容については企画趣旨「水素の取り扱い方」」をご覧下さい。
連載企画環境問題と表面科学
では獨協大学,浜本光紹氏による『環境と共生する社会・経済の実現に向けて』を,
また談話室
海外研究体験記では,山梨大学,Donald Tryk氏による『The Road Taken to Japan』をお送りします.
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■ 2015年10月20日
会誌10月号オンライン版が公開されました.
10月号は特集『マテリアルズ・インフォマティクス―表面科学のビッグ・データの構築―』をお送りします.
インフォマティクスとは,コンピュータやネットワークを使って情報の収集と分類を行い,新しい知識体系を構築することであり,
この手法を材料科学に適用し,革新的な材料開発を目指すことをマテリアルズ・インフォマティクスとよびます.
いわゆる「材料科学のビッグ・データの構築」です.しかしながら「材料科学」は非常に広い概念であり,
この複雑な事象を知識体系化するために『切り口の限定』,つまり,ここでは文字通り,表面・界面に注目し,
その原子の配列,構造,拡散現象,電子状態,機械的強度,仕事関数等に絞ってのインフォマティクスをキーワードに特集いたしました.
今回,急速に立ちあがりつつある,マテリアルズ・インフォマティクスの研究分野における国内の著名な研究者の方々に,
表面科学分野における最近の研究をご紹介いただきました.
連載企画環境問題と表面科学
では公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター,谷川 昇氏による『廃棄物の排出・再生利用・適正処理処分の現状と今後』を,
また談話室
海外研究体験記では,国立研究開発法人物質・材料研究機構,江口美陽氏による『田舎ぐらしのポスドク』をお送りします.
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■ 2015年9月23日
会誌9月号オンライン版が公開されました.
9月号は昨年11月に島根県立産業交流会館(くにびきメッセ)で開催された第34回表面科学学術講演大会特集号のパート3で,
5件の記事(論文・研究紹介)をお送りします.
連載企画環境問題と表面科学
では製品評価技術基盤機構,竹田宜人氏による『安全な材料を利用するために』を,
また談話室
海外研究体験記では,千葉大学,Krüger Peter氏による『Bridging the gap』をお送りします.
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■ 2015年8月20日
会誌8月号オンライン版が公開されました.
8月号は昨年11月に島根県立産業交流会館(くにびきメッセ)で開催された第34回表面科学学術講演大会特集号のパート2で,
6件の記事(論文・研究紹介)をお送りします.
連載企画環境問題と表面科学
では国立科学博物館,岩科司氏による『生物の多様性とこれからの社会』を,
また談話室
海外研究体験記では,東京都市大学,徐学俊氏による『東遊記』をお送りします.
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■ 2015年7月21日
会誌7月号オンライン版が公開されました.
7月号は昨年11月に島根県立産業交流会館(くにびきメッセ)で開催された第34回表面科学学術講演大会特集号のパート1で,
8件の記事(論文・研究紹介)をお送りします.
連載企画環境問題と表面科学
では気象研究所,竹内義明による『巨大台風を科学する』を,
また談話室
海外研究体験記では,物質・材料研究機構,池田亜矢子氏による『カリフォルニア滞在記』をお送りします.
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■ 2015年6月18日
会誌6月号オンライン版が公開されました.
6月号は特集『表面科学新世代を築く次世代放射光源』をお送りします.
世界初の放射光専用リングUV-SORが田無に完成し,1982年にX線領域までの放射光を発生するフォトンファクトリーができると
表面科学の世界に新しい風が吹き込まれました.1997年には第3世代光源SPring-8が完成し,
SACLAというXFELの夢の光も手に入れることができました.
放射光科学は円熟し,表面科学・ナノテクノロジーの大きな進歩を支えています.
2014年11月に開催された表面科学学術講演会では,シンポジウム「次世代光源と表面科学の新展開」において,
次世代放射光光源に関する活発な議論が行われました.本特集号では,その講演をまとめ,
真に表面科学に必要な放射光光源とは何かを考える機会になればと思います.
連載企画環境問題と表面科学
では東京都環境科学研究所,横山 仁氏による『都市のヒートアイランド現象と緑』を,
また談話室
海外研究体験記では,高エネルギー加速器研究機構,谷本育津氏による『CERNでの10ヶ月』をお送りします.
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■ 2015年6月2日
2015年度の編集委員会名簿を更新しました。
本年度は45名の編集委員,7名の電子化委員,および2名の事務局スタッフで会誌をお送りします。
どうぞよろしくお願いします。
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■ 2015年5月25日
会誌5月号オンライン版が公開されました.
5月号は特集『エネルギー散逸と摩擦の制御』をお送りします。
身近な摩擦現象を理解することや,摩擦現象を制御するためには,
表面科学における原子や分子スケールからのアプローチが有効です.
摩擦現象は摺動部からエネルギーが散逸していく過程ですので,
摩擦をいかに制御するかの糸口を見つけるためにエネルギー散逸からのアプローチがより有効と考えられます。
本特集号では,原子・分子スケールのクラスター形成・引き剥がし,
ナノスケールの液体潤滑膜の摺動からマクロな物体の摩擦,
特に巨大なスケールの地震滑りまで多様な系のエネルギー散逸の議論を一同に会することを試みました.
また分子スケールのシミュレーションでエネルギー散逸を議論する際,何が問題点となるのかも提起して頂きました.
本特集号がエネルギー散逸をフォノンによる熱輸送として理解するステージへの布石となれば幸いです.
連載企画環境問題と表面科学
では独立行政法人森林総合研究所,千葉幸弘氏による『地球温暖化問題における森林の機能と今後の課題』を,
また談話室
海外研究体験記では,奈良先端科学技術大学院大学,松井文彦氏による『チューリッヒ研究生活 アラフォー編』をお送りします.
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■ 2015年4月21日
会誌4月号オンライン版が公開されました.
4月号は特集『走査電子顕微鏡法による最新技術』をお送りします。
表面形状の観察から元素分析や結晶解析など,身近に使用されている走査電子顕微鏡(SEM)
について最新のトピックスを紹介いたします。今回の企画では,
SEM装置メーカーの視点ではなく,ユーザーの視点でSEM技術の進展に着目しました。
SEMの高分解能化に伴う無機材料の観察や分析技術の進歩はもちろんのこと,
ナノ材料やバイオ試料など多彩な試料に応じた試料調整方法や分析解析手法などが紹介されています。
特に,真空環境が必要なSEMであっても,
本来の形状を保ったままでバイオ試料の観察が出来る幾つかの手法には興味を持たれることでしょう。
連載企画環境問題と表面科学
では千葉県環境研究センター,飯村 晃氏による『東京湾のモニタリング』を,
また談話室
海外研究体験記では,日本電子テクニクス,ティミシェル・フェリックス氏による『日本移住日誌』をお送りします.
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■ 2015年3月24日
会誌3月号オンライン版が公開されました.
3月号は特集『表面電子系のキャリアトランスポート』をお送りします。
近年,表面ラシュバ電子系や,トポロジカル絶縁体の表面/エッジ状態を利用したスピン偏極電子流や
スピン流に関する実験的研究が盛んに行われるようになってきました。
また表面における超伝導に関する研究においても新たな進展が報告されています。
さらに分子系,ナノコンタクト系や表面2次元電子ガス系の電子輸送に関しても,
表面科学の観点から精力的に研究が進められています。
本特集ではこうした表面における電子輸送に焦点を当て,その最新の研究の進展を
会員の皆様にできるだけわかりやすくコンパクトに紹介いたします。
連載企画環境問題と表面科学
では埼玉県環境科学国際センター,坂本和彦氏による『粒子状物質による大気汚染の変遷と現状』を,
また談話室
海外研究体験記では,東北大,熊谷明哉氏による『イギリスにおける大学・大学院留学生活にて思うこと』をお送りします.
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■ 2015年2月17日
会誌2月号オンライン版が公開されました.
2月号は特集『水素の作り方』をお送りします。
内容については企画趣旨「水素の作り方」をご覧下さい。
新連載企画環境問題と表面科学
では国立環境研究所,中島大介氏による『環境問題の変遷と環境研究』を,
また談話室
海外研究体験記では,東大,宮町俊生 氏による『ドイツ流・研究の進め方』をお送りします.
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■ 2015年1月22日
会誌1月号オンライン版が公開されました.
1月号は特集『腐食,防食の表面科学―インフラの長寿命化に貢献する表面科学―』をお送りします。
近年,トンネルや橋梁等のインフラの劣化に対する懸念が社会的に問題になっております.
特に,高度成長期に建設されたインフラは,これから数十年で集中的に更新時期を迎えるといわれています.
これらが破壊・崩壊し,大事故となる前に,その劣化を評価・検出し,未然に対策を行うことは,
これからの社会で重要になってくると考えられます.これらの構造材料は大別すると
「鋼鉄(金属材料)」と「コンクリート(無機材料)」の二つが挙げられますが,
本特集では特に,金属材料の『大気腐食』をキーワードに特集いたしました.
大気腐食評価手法に関する最近の進歩,ラマン分光法や電気化学的手法を用いた金属材料の腐食評価,
さらに今回は特に,インフラが実際に使用される屋外環境での大気腐食モニタリング等の
フィールドワークを専門とされている先生にも加わっていただき,
国内の著名な研究者の方々の最近の研究をご紹介いただきました.
新連載企画環境問題と表面科学
では環境省総合環境政策局,吉川和身氏による『環境問題の解決に向けた我が国の研究開発政策』を,
また談話室
海外研究体験記では,株式会社日立製作所中央研究所,南部 英 氏による『東と西と』をお送りします.
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■ 2015年1月1日
新年あけましておめでとうございます。
一昨年から新しくなった表面科学会誌の青の表紙にはもう慣れていただけましたでしょうか。
今年は様々なホットなトピックスに関する特集号に加え,
表面科学会の研究部会や支部での動向を会員の皆様に広く知って頂くため,
研究部会にハイライトした特集号の刊行,支部便りの掲載などを予定しております。
また例年7月号,8月号に掲載される講演大会特集号にも,
今回は例年よりかなり多くの方からご寄稿が頂ける予定です。
若手の研究者の方々の生き生きとした留学体験記もシリーズとして定着して参りました。
これからも表面科学会誌が様々な研究・開発の分野で活躍される,
若手からシニアまであらゆる年代の会員の皆様を繋ぐ一助となりますよう,
さらに努力して参る所存です。
最後になりましたが,今年一年が,
会員に皆様にとりましてさらなる飛躍の年となりますよう,心より祈念いたします。
2015年1月
表面科学編集委員長 平山博之(東京工業大学)
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Copyright (c) 2011-2018 公益社団法人 日本表面科学会
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