会誌「表面科学」

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 第38巻 第11号  2017年11月

Editor's Choice

(a)バレンスの光電子強度角度分布,(b)円偏向励起による Cu L3M4,5M4,5Auger 電子強度角度分布,(c)価電子帯の光電子円二色性強度角度分布,(d)吸収端でのAuger 電子円二色性強度角度分布


表面科学 第38巻 第11号 (2017) p. 542

特集テーマの関連論文

我が国の放射光科学の歩みと展望
村上 洋一
Vol. 36 (2015) No. 6 p. 286

ピコ秒時間分解X線回折法を用いた金ナノ結晶内における光誘起コヒーレント振動の直接観測
一柳 光平, 関口 博史, 野澤 俊介, 佐藤 篤志, 足立 伸一, 佐々木 裕次
Vol. 35 (2014) No. 7 p. 371

バイアス印加硬X線光電子分光法によるゲートスタック構造内のポテンシャル分布の直接観測
山下 良之, 吉川 英樹, 知京 豊裕, 小林 啓介
Vol. 35 (2014) No. 7 p. 361

Contents


■ 巻頭言

次世代放射光源にむけて

朝倉 清高
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 541


■ 特 集:多様な表面科学を支える放射光

(研究紹介)
軌道磁気量子数計測:現象の理解と応用

松井 文彦
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 542



(研究紹介)
GISAXSによる表面近傍の構造変化の検討

奥田 浩司
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 548



(研究紹介)
放射光特性を生かした角度分解光電子分光研究

堀場 弘司,組頭 広志
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 553



(研究紹介)
18Crステンレス鋼表面における自然不動態被膜―耐食性の発現要因とその場環境における構造変化―

清水 皇,浅井 英雄,龍 祥平,伊東 真一,武藤 正誉
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 559



(研究紹介)
Cu2ZnSnS4太陽電池の高変換効率化を目指した硬X線光電子分光法によるエネルギーバンド位置測定

片岡 恵太,田島 伸,梅原 密太郎,高橋 直子,磯村 典武,北住 幸介,木本 康司
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 565



(研究紹介)
第4世代蓄積リング型放射光源の性能と設計

原 田 健太郎
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 571


■ 連載企画

(伝統産業と表面科学⑪)
伝統技術に見る驚くべき技

鈴木 一義
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 578


■ 談話室

(海外研究体験記)
米国ボルダー留学記

関本 奏子
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 581


(開催報告)
日本真空学会関西支部&日本表面科学会関西支部合同セミナー2017

盛谷 浩右
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 583


(開催報告)
2017年真空・表面科学合同講演会報告

中嶋 健
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 584


■ 先端追跡

[R-619] 酸素発生反応における電極触媒表面
中村将志
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 586

[R-620] STEM-EELSによる表面フォノンの分布測定
南部 英
Vol. 38, No. 11 (2017) p. 586


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 149

■ 編集後記

 近年,放射光を用いた表面研究は基礎から製品改良など裾野を広げております。また,第3世代の放射光利用が一般化され放射光を用いた研究が多種多様化しており,日本では次世代施設の蓄積リング型の放射光源の建設が計画されています。本特集号では近年の放射光を利用した先端研究をまとめようと,加速器の研究から企業の研究まで非常に幅広い内容で特集号を組みました。各解説では執筆者の先生にお願いし,放射光になじみのない研究者にもわかりやすく記述していただきました。ご執筆していただいた先生方に感謝申しあげます。 
(山下良之)

 放射光科学は施設の規模の大きさからともすると政治色が強くなりがちであったが,サイエンスへの回帰が始まりつつある。本特集もその流れの一助になればと考えている。今後の問題はビームライン付帯設備の共通化を進めて,自前の十分な設備を持たない研究グループも利用しやすくすることで門戸を開いていくことが大切ではないかと思う。放射光施設は研究者の雇用確保としての役割も大きく,産官学の連携のもと,健全な発展を応援していきたい。 
(渡邊佳英)


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