(a)バレンスの光電子強度角度分布,(b)円偏向励起による Cu L3M4,5M4,5Auger 電子強度角度分布,(c)価電子帯の光電子円二色性強度角度分布,(d)吸収端でのAuger 電子円二色性強度角度分布
表面科学 第38巻 第11号 (2017) p. 542 |
| |
■ 巻頭言
■ 特 集:多様な表面科学を支える放射光
■ 連載企画
■ 談話室
■ 先端追跡
■ FOCUS on e-JSSNT
■ 編集後記
近年,放射光を用いた表面研究は基礎から製品改良など裾野を広げております。また,第3世代の放射光利用が一般化され放射光を用いた研究が多種多様化しており,日本では次世代施設の蓄積リング型の放射光源の建設が計画されています。本特集号では近年の放射光を利用した先端研究をまとめようと,加速器の研究から企業の研究まで非常に幅広い内容で特集号を組みました。各解説では執筆者の先生にお願いし,放射光になじみのない研究者にもわかりやすく記述していただきました。ご執筆していただいた先生方に感謝申しあげます。 (山下良之)
放射光科学は施設の規模の大きさからともすると政治色が強くなりがちであったが,サイエンスへの回帰が始まりつつある。本特集もその流れの一助になればと考えている。今後の問題はビームライン付帯設備の共通化を進めて,自前の十分な設備を持たない研究グループも利用しやすくすることで門戸を開いていくことが大切ではないかと思う。放射光施設は研究者の雇用確保としての役割も大きく,産官学の連携のもと,健全な発展を応援していきたい。 (渡邊佳英)
|
|