■ 巻頭言
■ 特集:摩擦界面のその場観察技術の進展
(研究紹介)
光干渉による潤滑膜厚計測
中野 健,田所 千治,前川 覚
Vol. 38, No. 3 (2017) p. 111
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■ 連載企画
■ 談話室
■ 表面科学技術者資格認定試験例題
■ 先端追跡
■ FOCUS on e-JSSNT
■ 編集後記
私たちはこれまで数値シミュレーションを使って,「界面現象を見て」,その微視的メカニズムを理解しようと心がけてきました。ところが最近,「界面を直接見る」(その場観察する)技術がいくつも考案されて,界面摩擦現象の理解が一気に深まろうとしています。摩擦という謎に満ちた界面の非平衡現象にどのようにアプローチすべきか,本特集号にはそのヒントがたくさん詰まっています。 (佐々木成朗)
前号「さまざまな場面で活躍する剥離・接着技術」と本特集号の編集担当者は同じ顔ぶれとなっております。界面の理解が重要な題材を連続で取り上げました。本特集号では摩擦界面の評価法について先生方にご執筆いただきました。みなさまの界面と摩擦研究に本特集号がお役に立てれば幸いです。お忙しい中ご執筆いただいた先生方に深く感謝致します。(福田めぐみ)
近年の表面分析機器の発展により,高性能でありながら汎用性の高い装置が広まってきています。そこで表面分析装置と別の試験機を組み合わせることにより,表面界面の動的状態での観察を通じ,これまで不明な点が多かった界面現象について新たな知見を得ることができるようになってきました。本特集では,摩擦界面の観察について,摺動試験機と表面評価装置を組み合わせることにより,その場観察を行う新技術開発と摩擦研究の進展について,さまざまな領域で活躍されている先生方に解説をご執筆いただきました。本特集号を通じ,表面科学とトライボロジーの融合が促進され,両領域がともに発展していくことを期待しています。 (三宅晃司)
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