会誌「表面科学」

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 第37巻 第12号  2016年12月

Editor's Choice

生体組織中の炭素輸送の二次イオン像とTEM像


表面科学 第37巻 第12号 (2016) p. 604

特集テーマの関連論文

走査型プローブエレクトロスプレーイオン化質量分析法の開発と生体組織のラベルフリー質量イメージングへの応用
大塚洋一
Vol. 37, No. 7 (2016) p. 315

クラスター SIMS 法による脂質分子の高感度検出とイメージングの応用
藤井麻樹子, 宍戸理恵, 鳥居聡太, 中川駿一郎, 瀬木利夫, 青木学聡, 鈴木茂, 松尾二郎
Vol. 35, No. 7 (2014) p. 351

偏光制御マイクロ・ナノ顕微ラマンによる結晶歪みイメージング
早澤紀彦
Vol. 35, No. 6 (2014) p. 306

近接場顕微分光イメージングによる貴金属微粒子のプラズモンモードの研究
井村考平, 岡本裕巳
Vol. 29, No. 6 (2008) p. 336

絶縁体表面における吸着ナノ物質の静電気力イメージング
松本卓也, 山田郁彦, 佐藤-美甘江利子, 高木昭彦, 川合知二
Vol. 29, No. 4 (2008) p. 246

Contents


■ 巻頭言

計っているのか,計られているのか?

河田 聡
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 585


■ 特集:最新の化学・物理イメージング

(研究紹介)
チップ型近接場テラヘルツ分光イメージャーと量子伝導研究への応用

河野 行雄
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 586



(研究紹介)
見たいものを「みる」ためのイメージング質量分析―現状と今後の課題―

新間 秀一,角倉 早紀,安田 優太郎,竹尾 映美,福崎 英一郎
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 593



(研究紹介)
Cryo-TOF-SIMSによる植物試料のケミカルイメージング

青木 弾,松下 泰幸,福島 和彦
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 599



(研究紹介)
二次イオン質量分析法による同位体イメージング:樹脂切片を用いたラン共生プロトコーム細胞における生体元素輸送解析

久我 ゆかり
Vol. 37, No.12 (2016) p. 604



(研究紹介)
スペクトルイメージデータ解析への統計・情報処理

武藤 俊介,志賀 元紀
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 610



(研究紹介)
近接場光学顕微鏡を用いたナノイメージング

齊藤 結花,馬越 貴之
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 616



(研究紹介)
Future Prospective of Bioimaging with Ion Beams

Dae Won MOON
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 622


■ 研究紹介

ワイル半金属とは

野村 健太郎
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 625


■ 連載企画

(安全な社会と表面科学⑫)
ナノマテリアルの安全な使用に向けて

小野 真理子
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 631


■ 談話室

(海外研究体験記)
欧米大学の研究環境

奥村 宏典
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 634


■ 先端追跡

[R-597] 燃料電池用合金触媒の精密設計
犬飼潤治
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 636

[R-598] Auを内包し金属殻をもつYolk-Shell型ナノ粒子の合成
一國伸之
Vol. 37, No. 12 (2016) p. 636


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 145

■ 編集後記

 化学および物理情報の分布をイメージングする研究は,多くの分野で今後の発展が期待されています。異なる技術に立脚する化学・物理情報イメージング研究の特徴が明確になるように,様々な視点からの執筆をそれぞれの分野の最前線でご活躍の方々にお願いいたしました。お忙しい中ご執筆いただき,深く感謝申し上げます。要素技術の発達,データ解析の進歩によって,さらに進化していく分野と思います。今後の可能性の広がりや課題が読者の皆様によりよく伝われば幸いです。
(青柳里果)

 理化学機器によるイメージングとしての観察は,空間的な事象の科学的理解について大きな貢献をしてきたでしょう。近年では,検出器の特性や感度向上とともに,メモリー容量拡大やデータ処理高速化によってさらなる発展をしているようです。今回の特集は従来の画像化手法だけでなく,最新のイメージングの取り組みを話題にした企画ですので,大変興味を持たれる内容かと思います。この場を借りまして,編集委員一同から執筆者の皆様に厚く御礼を申し上げます。 
(佐藤智重)


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