電流検出原子間力顕微鏡を用いて燃料電池の触媒層上の電解質膜を観察したときの模式図
表面科学 第37巻 第10号 (2016) p. 499 |
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■ 巻頭言
■ 特集:走査型プローブ顕微鏡を用いた電極表面科学
■ 論文
■ 連載企画
■ 談話室
■ 表面科学技術者資格認定試験例題
■ 先端追跡
■ FOCUS on e-JSSNT
■ 編集後記
早いもので,Binnig博士とRohrer博士が走査型トンネル顕微鏡開発されてから30年余が経ちましたが,未だに改良・発展が続いており,電極/溶液界面の研究にとって不可欠な存在となっています。そのような最先端研究を紹介していただこうと,「走査型プローブ顕微鏡を用いた電極表面科学」特集を企画し,各領域でトップを走るアクティブな先生方にご執筆いただきました。なお,ご執筆中に震災に見舞われた熊本大学の吉本惣一郎先生におかれましては,一日も早い復興をお祈りしております。 (近藤敏啓)
走査型プローブ顕微鏡の利点は,原子・分子レベルでの分解能を持ちながら,超高真空中のみならず,気相・液相中の様々な環境で測定可能であることです。このため,早い時期から電極表面科学に適用され,現在に至っております。本特集は,装置の開発,電気二重層の構造から産業としての応用を目指した研究まで現状が鳥瞰できるよう,電極表面科学研究部が企画しました。今後,プローブ顕微鏡を電磁波や量子ビームと組み合わせた新しい測定法が生まれ,表面科学をさらに豊かにしていくことを期待します。(犬飼潤治)
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