(a) 硬X線XPS(HAXPES)と(b) 全反射X線吸収微細構造(total reflection XAFS)の測定配置の模式図.
表面科学 第37巻 第2号 (2016) p. 52 |
カーボンアロイ触媒の放射光解析
原田 慈久, 小林 正起, 丹羽 秀治, 齋藤 信, 尾嶋 正治
Vol. 32 (2011) No. 11 p. 716
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■ 巻頭言
■ 特集:放射光を用いた電池および燃料電池の研究
■ 連載企画
■ 談話室
■ 表面科学技術者資格認定試験例題
■ 先端追跡
■ FOCUS on e-JSSNT
■ 編集後記
これまで電極表面科学研究部会長として「水素の作り方」や「水素の取り扱い方」などの燃料電池に関する特集の,また一編集委員として「二次電池の表面科学」など蓄電池に関する特集の編集に携わってきた。「電極触媒を見る」ことの重要性について語る必要はないと思うが,電池の中の電極触媒を見ることは容易ではない。本特集では,燃料電池・蓄電池の研究がますます発展することを願って,放射光を利用して「電極触媒を見る」ことに成功している最新の研究例を紹介した。興味を持って読んでいただけたら幸いである。 (近藤敏啓)
本特集は,第36巻第11号「水素の取り扱い方」に続いて,電極表面科学研究委員会により進められました。産学官の第一線の研究者からの力のこもった解説に,心より感謝いたします。電池および燃料電池は,原子・分子レベルで進行する電気化学反応だけでなく,電子移動・物質移動・熱拡散といったミクロン・ミリメートルスケールでの解析が重要となります。放射光を用いた各種測定は,こういったマルチスケールでの階層的な過程を扱うのに適しており,利用の拡大が予想されます。日本における放射光施設のますますの充実を期待いたします。 (犬飼潤治)
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