会誌「表面科学」

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 第36巻 第12号  2015年12月

Editor's Choice

陽電子刺激イオン脱離観測装置


表面科学 第36巻 第12号 (2015) p. 620

特集テーマの関連論文

変調分子線を用いた有機薄膜蒸着基礎過程の解明
島田 敏宏
Vol. 26 (2005) No. 7 p. 410

超音速分子線技術を用いたCH4分子とPt(111)-(2×2)-O表面との相互作用に関する研究
近藤 剛弘, 佐々木 崇, 山本 恵彦
Vol. 24 (2003) No. 8 p. 491

低速陽電子ビームの発生とその表面研究への応用
鈴木 良一, 大平 俊行
Vol. 20 (1999) No. 9 p. 650

高スピン偏極度/高輝度・電子ビーム源
中西 彊
Vol. 29 (2008) No. 11 p. 672

LEEMによるSi(111)およびH/Si(111)上のCuナノ構造形成過程の動的観察と構造解析
安江 常夫, 越川 孝範
Vol. 23 (2002) No. 5 p. 271

Contents


■ 巻頭言

特集“新しい粒子線をプローブとした表面研究手法の発展”に寄せて

福谷 克之
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 607


■ 特集:新しい粒子線をプローブとした表面研究手法の発展

(研究紹介)
Ni(111)表面へのO2吸着スピン・立体効果:量子状態選別酸素分子ビームによる解析

倉橋 光紀
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 608



(研究紹介)
白金表面における振動励起メタン分子の解離吸着反応

植田 寛和,Li CHEN,Rainer D. BECK
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 614



(研究紹介)
二酸化チタン表面における陽電子消滅誘起イオン脱離の観測

立花 隆行
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 620



(研究紹介)
高輝度・高スピン偏極低エネルギー電子顕微鏡による表面磁区の動的観察

安江 常夫,鈴木 雅彦,竹田 美和,越川 孝範
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 625



(研究紹介)
ヘリウムイオン顕微鏡によるナノデバイス材料の評価と加工

小川 真一
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 631


■ 総合報告

細胞への自動インジェクション装置の開発と展望

高見 知秀
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 637


■ 連載企画

(環境問題と表面科学⑫)
環境問題と表面科学

下村 政嗣
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 644


■ 談話室

(海外研究体験記)
コーネル大学にて

小川 友以
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 647


(開催報告)
関東支部 第1回市民講座報告「原子をこの目で見てみよう」

林 智広
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 649


■ 表面科学技術者資格認定試験例題

表面科学技術者資格認定試験例題 No. 27


■ 先端追跡

[R-573] 中性子非干渉性散乱法による水和水研究
島内寿徳
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 651

[R-574] 高効率スピン検出器の開発とその利用
白木 將
Vol. 36, No. 12 (2015) p. 651


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 134

■ 編集後記

 表面科学の歴史では,新たな研究手法の開発によって,とてつもなく大きな研究のブレークスルーが齎されることが,これまで何度となく繰り返されてきました。現段階では誰も知らない新しい表面科学のフロンティアが,本特集号でご紹介する新しい粒子線をプローブとした手法の進展によって,我々の目の前に大きく広がる可能性があるかと思うとわくわくします。お忙しい中,本特集号の記事執筆を快くお引き受け下さった先生方に,心より御礼申し上げます。 
(平山博之)

 1年ほど前,島根で行われたISSS7で,ビーム源を開発することで,これまでわからなかった構造解析や分析を行う研究や,陽電子で衝撃脱離を促すことで(電子よりも)より最表面の情報を得る研究を知り,新しい粒子線の研究動向を知りたくなったのがこの特集企画のきっかけです。編集委員の興味のある話題を中心に,執筆をお願いしていったので,閲読させていただいていてもとても楽しく,満足のいく特集となりました。お忙しい中,執筆を引き受けてくださった先生方,本当にありがとうございます。  
(板倉明子)


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