会誌「表面科学」

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 第36巻 第10号  2015年10月

Editor's Choice

電子分光スペクトルの解析における順問題の解法と逆問題の解法の概念図


表面科学 第36巻 第10号 (2015) p. 521

特集テーマの関連論文

「電極反応のシミュレーション」への期待
塚田 捷
Vol. 34 (2013) No. 12 p. 623

企画の趣旨 特集:電極反応の計算シミュレーション
赤木 和人
Vol. 34 (2013) No. 12 p. 624

白金電極上における水素発生反応の第一原理的理解に向けて
濱田 幾太郎,杉野 修
Vol. 34 (2013) No. 12 p. 638

燃料電池材料の高性能化・高耐久化を目指したマルチフィジックスシミュレーション
尾澤 伸樹,中村 耕輔,樋口 祐次,久保 百司
Vol. 34 (2013) No. 12 p. 656

表面偏析予測のシミュレーション-SurfSeg : 真空および酸素雰囲気下
吉武道子
Vol. 34 (2013) No. 7 p. 340

電子分光法を用いた表面分析法の信頼性の向上
吉原 一紘
Vol. 31 (2010) No. 1 p. 6

表面バイオインタフェースの理論解析
星野忠次,塚田 捷,田上勝規
Vol. 30 (2009) No. 4 p. 229

第一原理計算による触媒研究の動向
森川良忠
Vol. 27 (2006) No. 6 p. 354

コンビ触媒研究と表面構造解析
山田裕介,秋田智樹,田中孝治,香山正憲,小林哲彦
Vol. 25 (2004) No. 11 p. 699

Contents


■ 巻頭言

表面科学におけるマテリアルズ・インフォマティクスへの期待

常行 真司
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 506


■ 特集:マテリアルズ・インフォマティクス―表面科学のビッグ・データの構築―

(総合報告)
解析から予測へ,予測から設計へ―マテリアルズ・インフォマティクス―

Hieu Chi DAM,寺倉 清之
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 507



(研究紹介)
マテリアルズ・インフォマティクスによる分子電気伝導シミュレーション解析の試み

安藤 康伸,藤掛 壮,渡邉 聡
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 515



(研究紹介)
電子分光スペクトルの逆問題解法を目指して

吉川 英樹,田沼 繁夫
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 521



(研究紹介)
材料シミュレーションによる蓄電池材料の探索

中山 将伸,Randy JALEM,木村 真夕実,春日 敏宏
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 527



(研究紹介)
表界面組成や仕事関数の予測と設計―マテリアルキュレーション―

吉武 道子
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 533


■ 論文

(論文)
酢酸ナトリウム過飽和溶液中における金ナノ結晶の分散状態とその高精度1分子回転動態観察

松下 祐福,関口 博史,一柳 光平,池崎 圭吾,後藤 佑児,佐々木 裕次
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 539


■ 連載企画

(環境問題と表面科学⑩)
廃棄物の排出・再生利用・適正処理処分の現状と今後

谷川 昇
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 543


■ 談話室

(海外研究体験記)
田舎ぐらしのポスドク

江口 美陽
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 546


(開催報告)
第17回関西支部市民講座

藤山 紀之,大西 洋
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 548


■ 表面科学技術者資格認定試験例題

表面科学技術者資格認定試験例題 No. 25


■ 先端追跡

[R-569] 非接触原子間力顕微鏡のエネルギー散逸測定で固体の二次構造相転移を見る
佐々木成朗
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 550

[R-570] EC規制に適応した複合ナノ粒子計測システム構築
佐藤智重
Vol. 36, No. 10 (2015) p. 550


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 132

■ 編集後記

 マテリアルズ・インフォマティクスの研究は,近年,米国を中心に「第4の科学」として急速に立ち上がってきております。このインフォマティクスの研究について,日本表面科学会の会員の方々に興味を持っていただきたく,今回の特集号を企画いたしました。
 生物のDNAは4種類の塩基のみですが,「材料科学のDNA」である周期律表には118種の元素があり,化合物まで含めると,その組み合わせは天文学的数字です。この極度に複雑な事象を知識体系化するためには,「研究の切り口」の絞り込みが有用と考えられます。表面・界面は「材料の切り口」であり,多くの化学反応や物理現象の発現の舞台であることも相まって,今後,「表面科学」はマテリアルズ・インフォマティクスが活躍する重要なフィールドになると思われます。
 今回,マテリアルズ・インフォマティクスの研究分野における国内の著名な研究者の方々に,ご執筆賜りました。著者の皆様には大変ご多忙のところ,ご入稿を賜りましたこと,心よりお礼申し上げます。また,本特集号をまとめるにあたり,当学会会誌電子化委員の門平卓也氏にご助言をいただきましたことも,あわせてお礼申し上げます。
(三井 正)


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