会誌「表面科学」

[前号 (Vol. 35, No. 10)] [次号 (Vol. 35, No. 12)] [会誌 総目次]

 第35巻 第11号  2014年11月

Editor's Choice

界面電荷分離状態のナノ構造


表面科学 第35巻 第11号 (2014) p. 621

特集テーマの関連論文

真空蒸着中の液体同時蒸発による有機薄膜太陽電池の結晶化と相分離構造制御
嘉治 寿彦
Vol. 35 (2014) No. 4 p. 184

インピーダンス分光法を用いた有機薄膜太陽電池動作中でのドナー・アクセプター界面近傍における内蔵電位のin situ評価
龍崎 奏, 尾上 順
Vol. 33 (2012) No. 2 p. 93

ESRによる有機半導体界面のキャリアダイナミクス解析
松井 弘之, 長谷川 達生
Vol. 35 (2014) No. 4 p. 209

Contents


■ 巻頭言

太陽光発電が牽引する日本の再生可能エネルギー

瀬川浩司
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 594


■ 特集:有機系太陽電池の最先端

(総合報告)
有機系太陽電池の光電変換効率の理論限界

関和彦
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 595



(研究紹介)
新規フラーレン系材料によるバルクヘテロジャンクション有機太陽電池の効率向上

松尾豊
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 603



(研究紹介)
有機太陽電池の外部量子効率と電子供与体膜の結晶性・分子配向性

尾上順
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 609



(研究紹介)
電子-正孔対のフリーキャリアへの分離機構の理論研究

田村宏之
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 615



(研究紹介)
有機太陽電池界面の長距離電子的相互作用:時間分解電子スピン共鳴法による電子状態解析

小堀康博,三浦拓
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 621



(研究紹介)
広帯域増感色素と有機金属ハライドペロブスカイトを用いた高効率有機系タンデム太陽電池

木下卓巳,瀬川浩司
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 627


■ 談話室

(海外研究体験記)
チューリッヒ研究生

柳沢啓史
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 633



(開催報告)
2014年度日本表面科学会会長懇談会の報告

尾嶋正治
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 635


■ 表面科学技術者資格認定試験例題

表面科学技術者資格認定試験例題 No. 15


■ 先端追跡

[R-547] 原子スケールリソグラフィー技術
内藤泰久
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 638

[R-548] 放射光を用いた光電子分光の新展開
野平博司
Vol. 35, No. 11 (2014) p. 638


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 123

■ 編集後記

 有機系太陽電池は,発電メカニズムの詳細が必ずしも明らかではないところもあり,基礎的な分析・理論解析に基づく研究の積み重ねが重要に思われます。また一方で,実用面でも他の太陽電池にない特長・可能性を秘めていて,大変魅力的な研究分野であると感じます。読者の皆様も,本特集の先生方の解説でその魅力を感じていただけたのではないかと思います。ご多忙の中,快く寄稿してくださった先生方,また編集でお世話になりました皆様に厚く御礼申し上げます。 
(相賀史彦)

 有機系太陽電池では,無機半導体系太陽電池に比べ分子構造など化学的視点からの材料設計も必要となってきます。本特集号では,次世代の有機材料や高効率なエネルギー変換に向けた原理・理論的研究について焦点を当て企画しました。これらの研究が発展し,再生可能エネルギーの利用拡大につながることを切に願っております。最後に,お忙しいなか原稿執筆にご快諾いただいた先生方に,この場を借りて深く感謝いたします。 
(中村将志)


Contents


[前号 (Vol. 35, No. 10)] [次号 (Vol. 35, No. 12)] [会誌 総目次]