会誌「表面科学」

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 第34巻 第6号  2013年6月

Editor's Choice

ナトリウムイオン電池の模式図

表面科学 第34巻 第6号 (2013) p. 303
Contents


■ 巻頭言

電極表面科学とその応用

板谷謹悟
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 285


■ 特集:二次電池と表面科学

(企画趣旨)
特集「二次電池と表面科学」企画趣旨

犬飼潤治
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 286



(研究紹介)
電気化学原子間力顕微鏡を用いた硫酸中鉛電極表面反応のその場観察

山口義彰,河上貴聡
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 290



(研究紹介)
高電圧,高出力,高安全二次電池に向けた縮合リン酸塩の科学

山田淳夫
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 296



(研究紹介)
ナトリウムイオン電池負極と表面科学

駒場慎一,藪内直明,松浦祐多,嶋津沙織
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 303



(研究紹介)
イオン液体を用いた硫黄系二次電池

獨古薫,渡邉正義
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 309



(研究紹介)
グラフェンスーパーキャパシター

唐捷,新谷紀雄
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 315


■ 連載企画

(エネルギー問題と表面科学E)
省エネ・蓄エネに貢献するファインセラミックス

安富義幸
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 321


■ 談話室

(海外研究体験記)
Breaking(the)Topic(s)

ジェマ リウス
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 324


■ 先端追跡

[R-513] グラフェン液体セル
渡邊佳英
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 326

[R-514] 固体の電子波動関数の厳密な記述に向けて
相賀史彦
Vol. 34, No. 6 (2013) p. 326


■ 編集後記

 表面・界面の面白さの一つは,それらが物質・エネルギーの出入り口であると同時に反応場でもありうることだと思います。二次電池やキャパシターはこういった興味深い場の代表であり,本特集号では執筆者の皆様方がその魅力を伝えています。日本表面科学会会員の皆様がエネルギー関連技術に興味を持ってくださることとともに,本会が今後のエネルギー問題の解決にますます寄与することを期待いたします。 
(犬飼潤治)

 安全でクリーンな自然エネルギーへの回帰が叫ばれて久しいが,自然界が作り出すエネルギーは気候や気象の変化に大きく依存し,安定した供給を期待するのは難しい。せっかく作ったエネルギーを使いたいときに使うためにはエネルギー貯蔵の技術が必要であり,最もポピュラーかつ実用化が進んでいるのが二次電池,いわゆる蓄電池である。このような観点から現在の二次電池の研究がどこまで進んでいるか,表面科学とどのようにかかわっているか,について多くの読者に知ってもらおうと犬飼先生(山梨大)と企画したのが本号の特集である。「節電」や「エコ」といった言葉が氾濫している昨今において,二次電池について興味を持っていただけたら幸いである。 
(近藤敏啓)


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