会誌「表面科学」

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 第34巻 第5号  2013年5月

Editor's Choice

高真空下とCO/Air雰囲気でCeO2に担持された
Auナノ粒子の高分解能TEM観察

表面科学 第34巻 第5号 (2013) p. 234
Contents


■ 巻頭言

電子顕微鏡と収差補正

裏克己
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 225


■ 特集:収差補正による原子分解能電子顕微鏡の最前線

(総合報告)
収差補正電子顕微鏡と表面・界面科学

高柳邦夫,大島義文,李少淵,田中崇之,谷城康眞
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 226



(研究紹介)
球面収差補正TEMを中心とする技術

Eric VAN CAPPELLEN,Alex BRIGHT,Joerg R. JINSCHEK,伊野家浩司,Bert FREITAG
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 234



(研究紹介)
原子分解能収差補正STEMと低加速への発展

沢田英敬,佐々木健夫,奥西栄治,末永和知
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 240



(研究紹介)
球面収差補正器を搭載したSTEMによる原子分解能二次電子像

稲田博実,田村圭司,鈴木裕也,佐藤高広,今野充,中村邦康,Yimei ZHU
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 247



(研究紹介)
STEMによる材料界面の原子レベル観察

柴田直哉,幾原雄一
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 253



(研究紹介)
収差補正電子顕微鏡による環境・エネルギー材料の構造解析

秋田知樹,田口昇,香山正憲
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 259


■ 論文

(論文)
重力作用下における液面形状についての熱力学的考察

小山健
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 265


■ 連載企画

(エネルギー問題と表面科学D)
低炭素社会を目指した新規材料開発と応用

村井美宏
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 268


■ 談話室

(海外研究体験記)
ドイツ・マックスプランク高分子研究所(MPIP)にて

戸田雅也
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 271


■ 会議報告

吉森・笠井モデル30周年記念ワークショップ

ライアン ラクダオ アレバロ,エルヴィス フラヴィアノ アレグレス,笠井秀明
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 273


■ 先端追跡

[R-511] 多機能化するSPM用ガラスプローブ
三井正
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 275

[R-512] 化学修飾プローブを用いた顕微鏡
甕久実
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 275


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 109

■ 編集後記

 21世紀に入って,電子顕微鏡の進歩は目を見張るものがある。環境制御,大気圧型,収差補正,高時間分解,3次元像,原子マッピング,HAADF,1980〜90年代のNMRの進歩を見ている感じがする。中でも原子像をあれほど鮮明に見せる球面収差補正は,まったくの素人の私にとって,驚愕であった。触媒の分野でいうならばDFT,X線手法とならんで,強力なツールを手にしたことになる。これからどんな新しい世界が切り開かれていくか誠に楽しみである。この特集が普及と理解の一助になれば幸いである。 
(朝倉清高)

 電子顕微鏡は,研究開発最前線から量産現場に至るまで幅広く用いられています。収差補正技術の登場で,その解像度は格段に進化し,新素材特性のキーとなる軽元素(H, Li等)の原子さえも直視できるようになりましたので,本特集を企画いたしました(本誌で電子顕微鏡に関する特集は初めて)。本企画にご賛同いただき,丁寧な解説を執筆いただきました諸先生に感謝御礼申し上げます。 
(中村誠)

 本特集号では,近年業界標準となりつつある電子顕微鏡の収差補正技術に焦点を当て,原子分解能電子顕微鏡として編集致しました。装置と応用の両面にわたり産学から広くご寄稿をお願い致しましたので,高分解能電子顕微鏡になじみのある方もない方も手にとってご覧頂き,ご研究の一助として頂ければ幸いです。お忙しい中ご執筆頂きました著者の皆様には,この場を借りて厚く御礼申し上げます。 
(甕久実)


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