■ 巻頭言
■ 特集:収差補正による原子分解能電子顕微鏡の最前線
(研究紹介)
球面収差補正TEMを中心とする技術
Eric VAN CAPPELLEN,Alex BRIGHT,Joerg R. JINSCHEK,伊野家浩司,Bert FREITAG
Vol. 34, No. 5 (2013) p. 234
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■ 論文
■ 連載企画
■ 談話室
■ 会議報告
■ 先端追跡
■ FOCUS on e-JSSNT
■ 編集後記
21世紀に入って,電子顕微鏡の進歩は目を見張るものがある。環境制御,大気圧型,収差補正,高時間分解,3次元像,原子マッピング,HAADF,1980〜90年代のNMRの進歩を見ている感じがする。中でも原子像をあれほど鮮明に見せる球面収差補正は,まったくの素人の私にとって,驚愕であった。触媒の分野でいうならばDFT,X線手法とならんで,強力なツールを手にしたことになる。これからどんな新しい世界が切り開かれていくか誠に楽しみである。この特集が普及と理解の一助になれば幸いである。
(朝倉清高)
電子顕微鏡は,研究開発最前線から量産現場に至るまで幅広く用いられています。収差補正技術の登場で,その解像度は格段に進化し,新素材特性のキーとなる軽元素(H, Li等)の原子さえも直視できるようになりましたので,本特集を企画いたしました(本誌で電子顕微鏡に関する特集は初めて)。本企画にご賛同いただき,丁寧な解説を執筆いただきました諸先生に感謝御礼申し上げます。
(中村誠)
本特集号では,近年業界標準となりつつある電子顕微鏡の収差補正技術に焦点を当て,原子分解能電子顕微鏡として編集致しました。装置と応用の両面にわたり産学から広くご寄稿をお願い致しましたので,高分解能電子顕微鏡になじみのある方もない方も手にとってご覧頂き,ご研究の一助として頂ければ幸いです。お忙しい中ご執筆頂きました著者の皆様には,この場を借りて厚く御礼申し上げます。
(甕久実)
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