■ 巻頭言
■ 特集:放射能の除染にかかわる表面科学
(研究紹介)
ジオマテリアルを利用した除染
山田裕久,渡辺雄二郎,越後拓也,宮原英隆,田村堅志
Vol. 34, No. 3 (2013) p. 143
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■ 連載企画
■ 談話室
■ 先端追跡
■ 編集後記
放射性物質は表面吸着と拡散,化学結合を繰り返して,地球上に拡がっていきます。原子力発電所の事故に対して表面科学の研究者は,地表の微量物質を検出し,また吸着媒や結晶成長を利用して除染を行うなど,貢献できる領域が多々あります。
ともすれば「数値ではなく危険か安全かを教えてくれ」と,科学の立場からは回答できない質問にさらされながら一般向けセミナーを行う先生方もいらっしゃいます。別分野の方へのわかりやすさと,表面科学の厳格さを併せ持った原稿をいただけたと思います。
(板倉明子)
東日本大震災とそれに伴う福島第一原子力発電所の事故から2年の節目ということで,今回の特集号を企画させていただきました。皮肉にも,どうやら「人間の記憶の半減期」は放射性セシウムの半減期より,はるかに短いようで,「もう2年」どころか「まだ,たった2年」しかたっていないという現実を示すデータに衝撃を受けます。
今回,ご執筆いただいた著者の皆様は,薄情な「人間の記憶の風化」と日々戦い,こうしている今も福島でのフィールドワーク調査を続行中の方が多く,大変ご多忙のところ,ご執筆をいただきました。編集委員一同,心よりお礼申し上げます。
(三井 正)
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