会誌「表面科学」

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 第34巻 第2号  2013年2月

Editor's Choice

シリコンナノ接合形成39秒後のTEM像と
破線内部の図解

表面科学 第34巻 第2号 (2013) p. 79
Contents


■ 巻頭言

さまざまな系における接着・剥離の最前線

佐々木成朗
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 61


■ 特集:さまざまな系における接着・剥離の最前線

(研究紹介)
摩擦法則におけるミクロ・マクロ対応

波多野恭弘
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 62



(研究紹介)
粘着・摩擦における接触・剥離過程のメソスケールダイナミクス

山口哲生
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 68



(研究紹介)
ナノ滑りの動摩擦力

鈴木勝,井上大輔
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 73



(研究紹介)
MEMS対向針を用いたナノスケール接触・分離試験のTEMその場観察

石田忠,佐藤隆昭,藤田博之
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 79



(研究紹介)
グラフェンの接着・剥離

三浦浩治,石川誠,市川真也,佐々木成朗
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 85


■ 連載企画

(エネルギー問題と表面科学A)
太陽光発電の研究開発動向と期待される役割

桑野幸徳
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 89


■ 談話室

(海外研究体験記)
スイス・バーゼルでの2年

吉川元起
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 92



表面科学会将来計画委員会若手座談会

尾嶋正治
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 94


■ 先端追跡

[R-505] 二酸化炭素の電気化学的な還元
中村将志
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 99

[R-506] 動き出したSACLA(X線自由電子レーザー施設)の実力と期待
野平博司
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 99


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 107

■ 編集後記

 接着・剥離の特集を担当いたしました。2009年の本誌10月号にトライボロジーの特集を組んで以来3年以上がたち,摩擦の科学の研究はさらに発展しました。2011年には「摩擦の科学」研究部会を設立して,表面科学を基盤とする摩擦研究の本格的な発信の場を御認めいただいています。本特集は接着・剥離現象から摩擦法則の普遍性に迫ってみました。ご多忙の中,急な執筆依頼を御快諾いただいた各先生方に心から御礼申し上げます。最後に,この編集後記を書いている最中に震度4の地震がグラッときてヒヤリとしました。摩擦・接着・剥離現象ともっと上手に付き合っていく必要がありそうです。
(佐々木成朗)

 接着や剥離は非常に身近な現象ではありますが,そのミクロなメカニズムについては不明なことがまだ多いようです。今回の特集記事の中にも,接着・剥離の際に原子配列の変化を伴う例もあり,またそうでない例もあり,多様性に富む現象であることが伺えます。最近CVDグラフェンのほかの基板への転写などをしばしば行っていることもあって,とても興味深く各記事を拝読させていただきました。接着・剥離の科学は広く応用上も重要であり,本特集がこの分野の一層の発展の一助になれば幸いです。
(鈴木哲)


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