■ 巻頭言
■ 特集:さまざまな系における接着・剥離の最前線
(研究紹介)
ナノ滑りの動摩擦力
鈴木勝,井上大輔
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 73
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(研究紹介)
グラフェンの接着・剥離
三浦浩治,石川誠,市川真也,佐々木成朗
Vol. 34, No. 2 (2013) p. 85
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■ 連載企画
■ 談話室
■ 先端追跡
■ FOCUS on e-JSSNT
■ 編集後記
接着・剥離の特集を担当いたしました。2009年の本誌10月号にトライボロジーの特集を組んで以来3年以上がたち,摩擦の科学の研究はさらに発展しました。2011年には「摩擦の科学」研究部会を設立して,表面科学を基盤とする摩擦研究の本格的な発信の場を御認めいただいています。本特集は接着・剥離現象から摩擦法則の普遍性に迫ってみました。ご多忙の中,急な執筆依頼を御快諾いただいた各先生方に心から御礼申し上げます。最後に,この編集後記を書いている最中に震度4の地震がグラッときてヒヤリとしました。摩擦・接着・剥離現象ともっと上手に付き合っていく必要がありそうです。
(佐々木成朗)
接着や剥離は非常に身近な現象ではありますが,そのミクロなメカニズムについては不明なことがまだ多いようです。今回の特集記事の中にも,接着・剥離の際に原子配列の変化を伴う例もあり,またそうでない例もあり,多様性に富む現象であることが伺えます。最近CVDグラフェンのほかの基板への転写などをしばしば行っていることもあって,とても興味深く各記事を拝読させていただきました。接着・剥離の科学は広く応用上も重要であり,本特集がこの分野の一層の発展の一助になれば幸いです。
(鈴木哲)
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