■ 巻頭言
■ 特集:カーボン系材料の特異な表面科学
■ 談話室
■ 先端追跡
■ FOCUS on e-JSSNT
■ 編集後記
猛暑の中,ご多忙のところ,ご寄稿いただきました先生方,どうも有難うございました。
カーボン(炭素)系材料はsp,sp2,sp3と混成軌道を変えることで,結晶構造をおおきく変化させ,絶縁体から半金属まで多様な電子物性を示します。またカーボン系表面は,異種原子との強い相互作用により様々な特異な現象が起こります。本特集号では,絶えることのない,カーボン系材料の表面・界面でおこる様々な物理現象に関する最近の進展をまとめる企画を行いました。本特集号が,これらの物理現象のさらなる理解と,カーボン系から他の材料系への発展の一助となることを念じております。
(嘉数誠)
今回主にグラフェン,ナノチューブ関係を担当させて頂きました。これらの物質は表面から構成されているといえ,したがって表面科学とは切っても切れない縁があります。2008年にグラフェンの特集を組んだときにはまだグラフェンの研究論文を既に発表している日本の研究機関はさほど多くありませんでした。4年後の現在,多くの方々がグラフェン系材料の研究に取り組んでおられます。今回の特集がこれらカーボン系材料研究のさらなる進展の一助になれば幸いです。最後に執筆をご快諾頂きました先生方に厚く御礼申し上げます。
(鈴木哲)
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