会誌「表面科学」

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 第33巻 第2号  2012年2月

Editor's Choice

有機電界効果トランジスタの模式図(上図)と
時間分解SHG像(下図)

表面科学 第33巻 第2号 (2012) p. 75
Contents


■ 巻頭言

界面分析におけるインピーダンス分光法への期待

板垣昌幸
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 63


■ 特集:インピーダンス分光法を用いた有機エレクトロニクス解析の新展開

(総合報告)
インピーダンス分光法の原理と解析法

板垣昌幸
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 64



(研究紹介)
有機発光ダイオードの移動度・局在状態の評価

内藤裕義
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 69



(研究紹介)
有機電界効果トランジスタのキャリア挙動解析

岩本光正,間中孝彰
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 75



(研究紹介)
積層型有機エレクトロニクス素子におけるインピーダンス分光

高橋淳一
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 81



(研究紹介)
ACインピーダンス法によるリチウムイオン電池電極反応の素過程解析

和田健彦
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 87



(研究紹介)
インピーダンス分光法を用いた有機薄膜太陽電池動作中での ドナー・アクセプター界面近傍における内蔵電位のin situ評価

龍崎奏,尾上順
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 93


■ 論文

熱ナノインプリント法における樹脂表面のガラス転移温度とナノパターン形成性との関係

青山滋,高橋弘造
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 100


■ 談話室

(特別企画)
「女性研究者のサポーターからのメッセージ」

板東久美子
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 106


■ 先端追跡

[R-481] X線吸収スペクトルの実空間フルポテンシャル多重散乱理論
小西健久
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 109

[R-482] 多探針SPMとナノ系の電気伝導計測
小林伸彦
Vol. 33, No. 2 (2012) p. 109


■ FOCUS on e-JSSNT
e-JSSNT最新論文 No. 95

■ 編集後記

 炭素ベースのデバイスはポストシリコンとして,特に省資源の我が国にとって21世紀の基幹分野であると言っても過言ではなく,デバイスを開発する上で,デバイス界面が関わる電子科学(たとえば,電子伝導,電荷移動,化学反応)が益々重要になってきます。そこで,デバイスの界面で起こる様々な現象を“非破壊”かつ“in situ”で観測・解析できるインピーダンス分光法を取り上げ,第一線で活躍されている研究者に最新研究を紹介していただきました。本特集記事が読者にとって有益になれば幸いです。
(尾上順)

 有機エレクトロニクスは,無機系半導体にはないフレキシブル性などから,今後の発展が期待されている分野の一つです。本特集では,「インピーダンス分光法を用いた有機エレクトロニクス解析の新展開」と題して,電荷移動を伴う界面の構造および状態を非破壊で分析できる方法の1つであるインピーダンス分光法による解析を特集しました。読者の皆様に有益で,この分野の今後の研究と実用化の進展に寄与できれば幸いです。
(野平博司)


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