■ 巻頭言
■ 特集:表面科学はいかに産業界に寄与してきたか
■ 論文
■ 談話室
■ 先端追跡
■ FOCUS on e-JSSNT
■ 編集後記
本特集号は
昨年掲載した30周年記念特集の産業応用編で,
これまでに表面科学が産業の現場でどのように活用され,
どのような成果が生まれたかを,
産業応用に大きな貢献をされてきました方々に分かりやすく解説して頂きました。
基礎科学も産業応用が活発になると大きく進展することはこれまでの歴史をみると明らかです。
表面科学の分野での応用研究がこれからも益々活発になることを期待します。
(庭野道夫)
表面の科学が,清浄な表面を作り出す真空技術の進歩とともに発展したことはよく知られています。
そうした基礎が土台となり,
現実の非常に複雑な系を幅広く理解する試みが進められてきたことは強く感じてはいましたが,
本誌解説を読みますと,その多様さと進歩の大きさに改めて驚かされます。
新しい豊かさを実現する産業界の歩みの中で,
表面科学が刻む新たな挑戦の歴史を楽しみにしたいものです。
(重川秀実)
我が国の発展を支えてきた産業界で,構造分析(SEM,TEM),組織分析(AES,XPS),及び
微量分析(SIMS)という3種の表面分析法が,確固たる武器として貢献してきたことがわかります。
一方,25年の歴史をもつプローブ顕微鏡(SPM)に関しては,
次世代半導体や医療・生体関連分野でようやく実用され始め,現在,
“熟す”時期にあると言えます。
これに続く新しく画期的な表面分析法もそろそろ出て来る頃かも知れません。
(吉村雅満)
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