■ 巻頭言
■ 特集:ナノ粒子の構造と機能化
(研究紹介)
医療用ナノ粒子の開発
市川秀喜
Vol. 31, No. 10 (2010) p. 543
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■ ノート
■ 先端追跡
■ FOCUS on e-JSSNT
■ 編集後記
数年前にコンビニエンスストアで,『○○ナノ粒子配合』と書かれたサプリメントを見つけ,
食べて大丈夫なのかと驚いたことを記憶している。最近では,
化粧品などにもナノ粒子が使われているようである。これらの効能については,賛否両論あるが,
ナノ粒子は身近なものになっている。研究者にとっても,サイズや形状を任意に変えたり,
機能性材料として用いたりと,基礎から応用まで魅力ある対象である。
この分野の発展に表面科学が担う役割は大きくなっており,今回の特集号を組みに至った。
ご快諾いただいた先生方にはこの場を借りて感謝いたします。
(中村将志)
本誌で見たように,電子材料から医療までの幅広い分野で,
機能性ナノ粒子の利用が強く期待されている。
小生も細々とカーボン材料のCVD合成を行っているが,触媒粒子のサイズや電子構造の制御はもちろん,
より品質のそろった材料合成を行うにあたって,粒子の均一性・完全性や,
担持基板への精密な配置制御が課題となってきている。エントロピーの壁を前にして,
うまく自然と共生しながら,均一で完全な人工物質を作るためには,
今後も「表面科学」の果たす役割は多大であろう。
最後になりましたが今回の執筆者に心より感謝致します。
(吉村雅満)
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