■ 巻頭言
■ 第29回表面科学学術講演会特集号 [I]
■ 研究紹介
■ 先端追跡
■ FOCUS on e-JSSNT
■ 編集後記
昨年10月の講演大会はこの暗い世相とは逆に大変活発でかなり興味深い研究発表も多く,
「表面科学の研究者はよく頑張っているな。」と大変勇気づけられました。
その一部をこの号で紹介できるのは編集委員としても本当にうれしいことです。
しかし,この暗い世相のせいで若い方々でも将来が見えなくなってしまい,
悲観的になってしまうのでしょうか?
先日,若い大学院生の人から,表面科学に関係するある技術について
「この技術には将来性があるのでしょうか?」という大変シリアスなことを質問されました。
その方には「大丈夫ですよ。」と答えておきましたが…。
科学技術には「今まで実現していなかったことを実現させる。」という役割があります。
だから研究には他人から「将来性があるのかな?」とか疑問に思われることもあるし,
無駄に見える多数の失敗がつきものだと思うのです。
そこには確実に期間内に実現させないといけない政治家の公約とは違うのです。
まだまだ世の中大変な状況が続きそうですが,我々研究者はどんな状況でも夢を見失わず,
夢の実現を目指して頑張っていきたいものです。
今後の講演大会でもそんな夢の見える講演が増えることを期待しています。
(石田敬雄)
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