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令和3年度日本表面真空学会東北・北海道支部学術講演会

東北・北海道支部学術講演会 開催報告

主催:日本表面真空学会東北・北海道支部
会期:令和4年3月3日(木)・4日(金)
開催形式: 対面とオンラインのハイブリッド

対面:TKPガーデンシティ仙台 カンファレンスルーム 30D(仙台駅前AER30階)
オンライン:Zoom上

 本学術講演会は、東北・北海道地区の当該研究分野で活躍されている日本表面真空学会の会員を中心に、広く学術交流・情報交換の場を提供することを目的として例年開催しておりますが,残念ながら令和に入ってから連続して新型コロナウイルス感染の問題の影響を受け,令和元年度は弘前開催の講演会部分の中止,令和2年度は完全オンライン形式での開催を余儀なくされてきました。今回令和3年度の講演会開催につきましてもオミクロン株の蔓延によりかなり厳しい状況に追い込まれてしまいましたが,関係の皆様のご協力をもちまして,なんとか現地開催も含めたハイブリッド形式での開催までこぎ着けることができました。
 ウイルス蔓延が講演会の直前まで続いた影響か,一般口頭講演は10件(現地3件,オンライン7件),ポスター講演は3件と,例年に比べ少なめの講演者数となっておりますが,下記の通りの充実した特別講演及び招待講演企画の効果もあり,計41名の参加者による小規模ながら有意義な講演会となりました。大半の講演者がオンライン参加を選んだという点からは,対面形式での開催は時期尚早であったという印象は否めないものの,特に現地参加者による活発な討議が目立ち,当該形式による開催の意義を改めて確認できたことも,ハイブリッド形式での講演会開催の経験(会場でのZoomアクセスはホストPC以外講演者も含めスピーカー音量とマイクを切とし,会場のスライド表示,マイク入力はホストPC上のZoomアクセスが担当,会場スピーカーはホストPCと会場マイクが接続されたミキサーの出力に接続)とともに重要な収穫でした。また,閉会挨拶においては,当支部の市民講座企画に参加した高校生がZoom会議に招待された上で,その成果が紹介されるといった場面もあり,高大接続などの観点からも意義深い企画となったと感じております。
 簡単ではございますが,以上をもちまして開催のご報告に代えさせて頂きます。

東北・北海道支部長(弘前大学) 藤川 安仁

特別講演
(一財)光科学イノベーションセンター 理事長(東北大学教授) 高田 昌樹 先生
「北日本から世界へ表面界面イノベーションを拓く次世代放射光施設」

招待講演
物質・材料研究機構 統合型材料開発・情報基盤部門 主幹研究員 山崎 裕一 先生
「共鳴軟X線散乱によるトポロジカル磁性体の研究」
東北大学 国際放射光イノベーション・スマート研究センター 助教 小川 修一 先生
「リアルタイム光電子分光法による表面反応キネティクスの複合解析」
岩手大学 理工学部 准教授 高橋 克幸 先生 (2020年度会誌賞受賞者)
「パルスパワーによる気液界面プラズマの形成と環境浄化および農水分野への利用」
北海道大学 触媒科学研究所 博士研究員 城戸 大貴 先生 (2021年度論文賞受賞者)
「Constrained Thorough Search法による複雑な構造をもつ物質のEXAFS解析」


学生講演賞受賞者(講演番号順)

【O-03】イオン液体とポリマーブラシ複合微粒子を組み合わせた新規潤滑剤のトライボロジー特性評価
庄司 伶太(鶴岡工業高等専門学校)

【P-02】Synthesis and characterization of tungsten telluride nanowires
高 哲帆 (Gao Zhefan)(北海道大学大学院総合化学院)

学生講演賞規定など
本支部の学術講演会において,優秀な発表を行った学生に対して学生講演賞を授与いたします。

表彰対象者:
本支部の学術講演会において,口頭発表論文またはポスターセッション論文を発表した学生(社会人博士課程の学生を含む)であり,かつ本講演賞をまだ受けていない者であって,以下の項目を満たすものとする。
 1)講演論文の筆頭者であること。
 2)登録された登壇者であり,かつ実際に登壇した者であること。
 3)講演申込み時に,学生講演賞に応募した者。
 4)発表年月日において学生であること。


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