日本表面科学会関東支部 第1回関東支部セミナー 表面・薄膜分析シリーズ Vol.1
光電子分光のフロンティア
〜スピン・時空間分解から電池・触媒開発のオペランド観測〜
主催: 公益社団法人 日本表面科学会 関東支部
協賛: 日本真空学会、日本放射光学会、日本物理学会、応用物理学会、日本分光学会
日時: 2015年5月22日(金曜日) 9:30−16:50
会場: 東京大学理学部 化学館(化学本館)5階講堂
世界中の電池、触媒、スピントロ二クスなどの開発分野において、昨今、表面科学の伝統的分析手法
である光電子分光に熱い注目が集まっています。その典型的な利用法である物質の化学種同定や電子構
造決定に加えて、最近ではナノ領域での空間分解測定や、デバイスや触媒反応の動作環境におけるリア
ルタイム測定(“オペランド”観測)ができるようになり、現在燃料電池、太陽電池、そして触媒反応
の開発に積極的に使用されつつあります。また、光電子分光のスピン分解及び時間分解測定においても
ごく最近になって技術革新があり、トポロジカル絶縁体物質のスピン状態や非平衡系における電子ダイ
ナミクスなど、表面系を舞台に従来困難とされていた物性科学の基本問題にも取り組めるようになって
きました。これにより、将来の高速電子デバイス、スピントロニクスデバイスへの応用も加速すると期
待されます。
そこで本研究会では、これら新技術の研究者にお集まり頂いて最先端の研究内容をご講演いただき、
応用及び学問分野における新しい利用展開について、参加者と共に議論します。またこれから光電子分
光法をはじめようとする研究者、4月入学の大学院1年生や学部4年生の学生、のために光電子分光の
基礎の講義も実施します。
プログラム:
9:30- |
開会挨拶 |
|
9:35-10:45 |
講義:光電子分光の基礎I X線光電子分光による化学状態解析 |
小澤 健一 ( 東京工業大・理工 ) |
休憩 |
|
|
11:00-12:10 |
講義:光電子分光の基礎II 角度分解光電子分光によるバンド構造解析 |
平原 徹 ( 東京工業大・理工 ) |
昼休み |
|
|
13:30-14:00 |
時間分解放射光光電子分光 光触媒、太陽電池のエネルギー変換を担うキャリアをリアルタイムで追跡! |
山本 達 ( 東京大・物性研究所 ) |
14:00-14:30 |
雰囲気光電子分光実験 表面化学の改革!反応ガス中での触媒反応の進行を原子・分子レベルで直接視る! |
高木 康多 ( 分子科学研究所 ) |
14:30-15:00 |
高効率・高分解能スピン分解光電子分光 究極のスピントロ二クス、表面上単原子層で電子スピンはどう回る? |
矢治 光一郎 ( 東京大・物性研究所 ) |
休憩 |
|
|
15:15-15:45 |
オペランド光電子分光実験 ナノエレクトロニクス素子の中、動作しているグラフェンの中で電子は実際どう動く? |
永村 直佳 ( 物質・材料研究機構 ) |
15:45-16:15 |
超高速時間分解光電子分光 超高速の世界には新しい電子現象と新技術の可能性がいっぱい! |
石田 行章 ( 東京大・物性研究所 ) |
16:15-16:45 |
光電子分光による元素イメージング 未来の「ものづくり日本」を支えるのはやっぱり原子・化学イメージングによる材料評価。その最先端とは? |
小嗣 真人 ( 東京理科大・基礎工 ) |
16:45- |
閉会挨拶 |
|
講演概要集:お待たせしました。参加申込をされた方あてに、メールにて開封パスワードを
お知らせしますので、下記pdfファイルをダウンロードしてお持ちください。
当日は、紙媒体での配布は致しません。(ファイルが開けない場合は、下記
問い合わせ先までご連絡下さい。)
講演概要集 (前半) (3.21MB)、講演概要集 (後半) (3.80MB)
本セミナーのちらしは、こちらです。ご自由にお使いください。
参加費:(消費税含む、当日会場にて受付)
会員(協賛学協会員含む):2000円、一般: 3000円、学生: 無料
申込方法:
ここをクリックして、お申込み下さい
締切: 2015年5月22日(金曜日) 参加定員: 150名
問い合わせ先:
中辻 寛 (関東支部幹事・東京工業大 総合理工)
TEL: 045-924-5619 e-mail: nakatsuji.k.aa@m.titech.ac.jp
会場案内:
東京大学理学部 化学館(化学本館)5階講堂
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
地下鉄 丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」駅、南北線「東大前」駅、
千代田線「根津」駅下車 徒歩約10分
アクセスマップ: http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/map/map07.html