主催:日本表面科学会中部支部
後援:応用物理学会東海支部(予定)、日本真空学会東海支部(予定)、自動車技術会中部支部(予定)
市民講座 やさしい表面科学
今、自動車は~センシングから自動運転まで~
日本表面科学中部支部では、毎年、市民講座 やさしい表面科学 を開催しています。今年の市民講座のテーマは 「今、自動車は~センシングから自動運転まで」です。ご存じのとおり、この中部地方の主要産業となっている自動車は、センサやコンピュータの進歩によって色々な制御が可能になってきましたし、ハイブリッド、EV、FCEV といった新たな動力源も実用化されて急速に進化しています。これらの技術の進歩に表面科学も薄膜、計測といった技術で大いに貢献しています。また、自動運転や快適な運転環境のためには人間等の表面からの情報を得ることも重要です。このような表面科学とのゆかりを考え、自動車に関連する最新の技術についての講演を企画してみました。今回の市民講座では4名の先生をお招きし、様々な角度からわかりやすくお伝えしたいと考えています。
日時 2015年7月25日(土) 13:30-17:00
会場 名古屋大学 「環境総合館レクチャーホール」 (名古屋市千種区不老町)
地下鉄名城線「名古屋大学」駅下車 徒歩5~10分
http://www.env.nagoya-u.ac.jp/access/index.html
定員 50名(参加費無料 定員超過などの場合はご連絡いたします。)
プログラム(講演概要)
13:30-13:40 あいさつ 村上 健司(支部長、静岡大学)
13:40-14:20 「自動車の自動運転技術の開発経過と最近の進展」
三田 誠一 先生 (豊田工業大学 スマートビークル研究センター)
14:20-15:00 「石炭・石油・電池に続く第4世代ビークル」
大平 孝 先生 (豊橋技術科学大学 未来ビークルシティ研究センター)
15:00-15:30 ビデオ映写および実演 ~休憩~
15:30-16:10 「安全運転を支えるHMI技術と自動運転への展開」
田中 裕章 先生 (株式会社デンソー 情報安全開発室)
15:30-16:10 「自動車の開発を支える計測・解析技術」
頼永 宗男 先生 (株式会社日本自動車部品総合研究所)
16:50-17:00 むすび 堀尾 吉已(副支部長、大同大学)
お申し込み方法
Webまたは電子メール、FAXで下記までお申し込みください。
「やさしい表面科学 申し込み」 と明記し、下記項目をご記入下さい。
・参加人数
・氏名
・所属(学校名、職業)
・連絡先
なお、いただいた情報は、市民講座への参加者の把握・連絡にのみ使用いたします。
締め切り 2015年7月19日(金)
お申し込み・お問い合わせ先
〒432-8011 静岡県浜松市中区城北3-5-1
静岡大学 下村 勝
TEL&FAX: 053-478-1334
E-mail: rmshimo@ipc.shizuoka.ac.jp
申込みアドレス http://www.sssj.org/jpn/activities/08/detail.php?eid=00013
「自動車の自動運転技術の開発経過と最近の進展」 三田 誠一 先生 (豊田工業大学 スマートビークル研究センター)
自動運転に関する話題が最近マスコミに取り上げられる機会が多くなった。そこで、世界の自動運転技術の開発経過や最近の進展および実現予想年代などについてまず述べる。つぎに自動運転車両の構成や個々の技術課題を説明する。特に、搭載されている車両の走行環境認識用レーザレーダ、カメラ、車両の自己位置決定用GPSなどの各種センサと精密な地図情報、走行環境に対する知識ベースについて性能や構成を述べる。同時に、これらを統合的に用いた走行環境認識状況を示す。
「石炭・石油・電池に続く第4世代ビークル」 大平 孝 先生 (豊橋技術科学大学 未来ビークルシティ研究センター)
将来のパーソナル移動手段の主流として電気自動車が期待されている。しかしながら現時点では電気自動車は未だ十分な普及に至っていない。その要因は充電時間、連続走行可能距離、車両価格などのバッテリー問題である。これらの課題を一括で解決できる新しい技術が豊橋技術科学大学で開発されている。この講演ではそのしくみと動作を解説するとともに原理実証のモデル実験を展示する。
「安全運転を支えるHMI※技術と自動運転への展開」※human-machine interfaces 田中 裕章 先生 (株式会社デンソー 情報安全開発室)
これまでドライバの運転支援に関する研究が世界各国で行われている。現在では「ぶつからない車」として市販車に安全運転支援システムが搭載されるようになってきている。一方,自動車自身が知能を持ち,無人でも走行可能な更に進んだ自律的な自動運転システムに関しても米欧を中心として,研究開発が行われている.このようなシステムには高度なセンシングが必要不可欠となる。特に,車外のセンシング手段と,車内,特にドライバの状態推定を組み合わせることにより,より確実な運転支援が実現できる.本講演では,安全運転支援を実現するシステムの解説と,自動運転のような一歩先のシステムに必要な応用技術について解説する。
「自動車の開発を支える計測・解析技術」 頼永 宗男 先生 (株式会社 日本自動車部品総合研究所)
自動車の部品は、エンジン、回路、電池等と多岐にわたり、これらを開発するには、様々な計測・解析技術が必要です。製品としては表に出ませんが、これらの開発を支える計測・解析技術として、当研究所で行っている、エンジンの燃焼、電磁ノイズ、燃料電池等の計測・解析事例を紹介します。また自身では、薄膜のセンサを自動車部品の表面に直接形成して市販のセンサではできなかった局所部の計測(軸受の油膜圧力等)を実現しており、その方法や事例についても紹介します。
ページのTOPへ戻る
中部支部ホームページへ戻る