主催:日本表面科学会中部支部
後援:応用物理学会東海支部、日本物理学会名古屋支部、日本真空学会東海支部、触媒学会西日本支部

市民講座 やさしい表面科学
「水」の科学

日本表面科学中部支部では、毎年、市民講座 やさしい表面科学 を開催しています。今年の市民講座のテーマは 「水」の科学 です。生物にとって水は身近で最も特別な物質の1つです。我々の生活は水によって支えられており、このため、様々な水に関わる科学技術が開発されています。今回の市民講座では4名の先生をお招きして、水に関連する科学とその技術応用について、様々な角度からわかりやすく市民の皆様にお伝えしたいと考えています。物質の表面が重要な役割を担っている科学技術もあり、とても興味深い内容になっています。また、講演に関連した実験も予定されています。

日時 2013年7月27日(土) 13:30-17:00

会場 名古屋大学 野依記念学術交流館 (名古屋市千種区不老町)
    地下鉄名城線 名古屋大学駅下車 2番出口より徒歩5分
     http://www.rcms.nagoya-u.ac.jp/access.html


定員 100名(参加費無料、定員超過などの場合はご連絡いたします)

プログラム講演概要

13:30-13:40   あいさつ 吉村雅満(支部長、豊田工業大学)

13:40-14:20   「水の非凡さのサイエンス」
             吉野 輝雄 先生 (国際基督教大学)

14:20-15:00   「尿を吸収・固化させる吸水性樹脂」
             入江 好夫 先生(株式会社日本触媒 吸水性樹脂研究所)

15:00-15:30   水に関する実験 (はっ水、吸水性樹脂による実験を予定) ~休憩~

15:30-16:10   「水がコロコロころがる表面 −超はっ水−」
             齋藤 永宏 先生 (名古屋大学 工学研究科)

16:10-16:50   「徹底的にpureな水---超純水
             山中 弘次 先生(オルガノ株式会社 開発センター) 

16:50-17:00   むすび 村上健司(副支部長、静岡大学)



お申し込み方法

Webまたは電子メールFAXで下記までお申し込みください。

「やさしい表面科学 申し込み」 と明記し、下記項目をご記入下さい。
   ・参加人数
   ・氏名
   ・所属(学校名、職業)
   ・連絡先

なお、いただいた情報は、市民講座への参加者の把握・連絡にのみ使用いたします。


締め切り 2013年7月19日(金)→延長しました。当日受付も歓迎いたします。

お申し込み・お問い合わせ先

468-8511 名古屋市天白区久方2-12-1
         豊田工業大学 山方 啓 
         TEL&FAX: 052-809-1828

         E-mail: sssj-chubu@toyota-ti.ac.jp
申込みアドレス http://www.sssj.org/jpn/activities/08/detail.php?eid=00013


【講演の概要】


「水の非凡さのサイエンス」     吉野 輝雄 先生 (国際基督教大学)

水は実はとても非凡な物質である。その非凡さは、水分子H2Oが分子間水素結合、解離をくり返しダイナミックはネットワークを形成していることに起因していることが多い。水は自然界に豊富に存在し、生命の営み、自然環境の変化と深く関わっている。また、我々の日常生活、農業・工業とも深く関わっている。身近に存在しながら非凡は性質を持つている水に注目すると、水の新しい利用技術の開発につながるかも知れない。知っているようでまだ解明し尽くされていない水のサイエンスについてお話しする。


「尿を吸収・固化させる吸水性樹脂」     入江 好夫 先生 (株式会社日本触媒 吸水性樹脂研究所)

夜中に赤ちゃんが泣き、お父さんが眠い目をこすりながらずっしりと重い紙おむつを取り替える‥この紙おむつの中で赤ちゃんの尿をひっそりと吸収・固化させている吸水性樹脂(SAP)。30数年前にはこの世に存在しなかったSAPの興りから最新の研究、砂漠緑化への応用検討等について紹介します。


「水がコロコロころがる表面 −超はっ水−」      齋藤 永宏 先生 (名古屋大学 工学研究科)

公園の池などにあるハスの葉の表面では、水がコロコロところがることを知っていますか?ハスの葉は、水面で枯れることがないように、水をコロコロはじくしくみ(=はっ水性)をもっています。ハスの葉の表面を特別な顕微鏡でどんどん拡大していくと、見た目からは想像もつかない「かたち」が見えてきます。この「かたち」こそが、水をコロコロころがらせています。では、水をはじく「かたち」とはどんな「かたち」なのでしょうか。その「かたち」はなぜ水をはじくのでしょうか。水をはじく「かたち」について勉強して、私たちの生活に利用できないか考えてみましょう。


徹底的にpureな水---超純水     山中 弘次 先生 (オルガノ株式会社 開発センター)

超純水の純度、作り方、産業界での利用分野について、お話しします。電気を通さないなど、純度を上げたことによって見られるユニークな性質についてもご紹介します。


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