日本表面科学会中部支部主催/(社)応用物理学会東海支部協賛(予定)
市民講座「やさしい表面科学−浜松産まれのテレビのこれから−」
日本表面科学会中部支部では、毎年、市民講座は「やさしい表面科学」を開催しております。今年は名古屋地区を初めて離れ、浜松で開催することとなりました。浜松と言えば【テレビ】。そこで、今年の市民講座は「−浜松産まれのテレビのこれから」をテーマとし、高柳健次郎先生ゆかりの静岡大学電子工学研究所が中心となり企画しました。
テレビの歴史に始まり薄型テレビに欠かせない大きくて薄いガラスの話、さらには、新しい光源を含む光の不思議さについて、専門の先生方からやさしくお話していただきます。また、演示や展示も行いますので、多数の方のご参加をお待ちしております。
日時 2007年7月14(土) 13:00−16:30
会場 浜松科学館 浜松市中区北寺島町256-3(JR東海 浜松駅下車)
定員 80名(参加費無料、定員超過等の場合はご連絡致します)
プログラム(講演概要)
1.
13:00−13:05 あいさつ
田部道晴 (支部長、静岡大学・電子工学研究所)
2. 13:05−13:45 テレビの誕生から
中西洋一郎 (静岡大学・電子工学研究所)
3. 13:45−14:15 薄型テレビとガラスの話
林 孝好 (コーニング)
休憩及び演示 14:15−15:15
4. 15:15−15:55 光の不思議
須山本比呂 (浜松ホトニクス)
5. 15:55−16:25 暮らしの中の新しい光
柴田直樹、山中 脩 (豊田合成)
6. 16:25−16:30 むすび
村上健司 (静岡大学・電子工学研究所)
お申し込み方法
はがき、FAXまたは電子メールで下記までお申し込みください。
その際、「やさしい表面の科学申し込み」と明記し、下記項目をご記入下さい。
・参加人数
・氏名
・所属(学校名、職業)
・住所
・電話番号
・E-mailアドレス等
締め切り 7月11日(水)
お申し込み・お問い合わせ先
住所:〒432-8011 浜松市中区城北3-5-1、静岡大学・電子工学研究所
池田浩也
電話:FAX番号: 053-478-1317
【講演の概要】
・テレビの誕生から (中西洋一郎)
高柳健次郎先生が浜松の地,浜松高等工業学校(静岡大学工学部の前身)において1926年にブラウン管上に「イ」の字を映すことに成功したのが,テレビの始まりです。高柳先生は世界の出来事を電波で送って,どこででも見ることができるようにすることを夢見て,努力に努力を重ねてその夢を実現しました。現在は,薄型テレビ,デジタルテレビという言葉で表されるように,テレビも大きく変わりました。この講座では,浜松で誕生したテレビの今日までの移り変わりを説明します。
・薄型テレビとガラスの話 (林 孝好)
薄型テレビの1つである液晶テレビには、ガラス基板の上に百万個以上もの薄膜トランジスタが形成されています。膨大な数のトランジスタを不良品なく作るためには、非常に高品質(特に表面品質)なガラス基板が必要になります。また、液晶テレビでは、従来のブラウン管テレビでは不可能であったような極めて大きなテレビも開発され始めました。大型の液晶テレビを低コストで作るために、ガラス基板の大型化も急速に進んでいます。最近のガラスの大型化の動向とともに、大型化によってガラス基板にはどのような品質の高度化がさらに必要になってきているのか、また高品質を可能にするガラス製造技術はどのようなものかについても紹介します。
・光の不思議 (須山本比呂)
私たちの回りには光が満ちあふれている。お陰で多くの情報を視覚より得ることができる。逆に暗闇では何も見えない。こんな身近な光だが、本当は目で見ること以上の情報を光は持っている。光って何なのだろう。実は、この質問は一流の物理学者でも厳密に答えることのできない難問である。電子の裏に見え隠れする光の性質、目に見えない光(X線や電波)、百万分の一の百万分の一秒といった非常に短い光など、ひかりのいろいろな側面やひかりの利用方法を光センサの技術者がお話しする。
・暮らしの中の新しい光 (柴田直樹、山中 脩)
私たちの生活の中で照明はなくてはならないものです。家の中では白熱電球や蛍光灯が使われています。また交通信号灯や車のランプ等も白熱電球の一種です。しかし近年,「発光ダイオード(LED)」という半導体を用いた照明器具の開発がものすごい勢いで進んでいます。街の中の大画面のスクリーンもLEDを用いています。近い将来私たちの暮らしの中の「あかり」が大きく変わるでしょう。この講座ではこのような半導体を用いた新しい光について紹介します。
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